
胃癌による死者は年間約5万人、大腸癌による死者は年間約3万人で、1位の肺癌に続いて癌死因の2位と3位を占めています。特に大腸癌は急増しており、女性の癌死因では第1位になっています。医学の進歩により、現在では胃癌も大腸癌も早期の段階で治療すれば、ほぼ治る病気とされており、特に早期癌であるステージIでは両者とも90%以上の治癒率が報告されています。早期癌を発見するには内視鏡検査が最も有用とされています。

| 当院では1万例以上の検査経験のある内視鏡学会専門医が、細く軟らかい内視鏡を使用して検査を行いますが、それでも苦痛がない検査とはいえません。そのためH19年4月から鎮静剤や軽い麻酔を使用して、ほぼ眠ったような状態で安全に、かつ楽に検査を受けていただく方法を導入していますので、以前苦しまれた経験から検査をためらわれている患者様や、検査に対して不安をお持ちの患者様はお気軽にご相談ください。 |
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胃も腸も昔からバリウム検査が広く行われておりますが、検査精度は内視鏡に及ばないとされていますし、放射線被爆の問題もあります。どうしても内視鏡が苦手な方はご遠慮なく申し出てください。
血液で腫瘍マーカーを調べる検査があり、また胃では、ペプシノゲン検査、大腸では便潜血検査という検診があります。しかしながらいずれも早期癌の検出に関しては有効性が低いとされています。 近年注目されているPET検査は、特に胃ではほぼ無力とされています。

当院では胃カメラは直径9mm、大腸は11mmと最新の細い内視鏡を使用しています。鼻からの内視鏡など径6mm程度とさらに細い内視鏡もありますが、現時点ではまだ画質が鮮明とはいえず、また処置が十分にできないという欠点があり、当院ではまだ使用していません。しかし、1〜2年で改良されるとの予測もあり、その際には導入する予定です。口からでも、鎮静剤を使って全く苦痛のない検査が可能です。

実際に内視鏡が入っている時間は胃内視鏡検査で5分、大腸内視鏡検査でも挿入5分+観察15分程度ですが、鎮静剤を使用される場合、検査後30分〜1時間くらいは休息していただく必要があります。特にお車でお越しの方は長めに休息を取っていただきますので時間に余裕を持ってお越しください。

大腸内視鏡検査は予約検査(月〜土曜日)となります。検査の説明等がありますので、事前に1回、来院をお願いします。胃の内視鏡検査は当日絶食であれば予約なしでも可能ですが、待ち時間を短縮するためにも、なるべく予約をお願いします。
※ピロリ菌の検査を希望される方はお申し出ください。

3割負担の場合胃カメラで約5千円〜7千円、大腸内視鏡で約7千円〜9千円くらいになります。ただし病変が疑われた場合、生検といって組織を一部かじりとって病理組織検査に提出することがあります。その場合は、数千円程度余分にかかります。

大腸ポリープとは、大腸のできものの総称で、良性のものから悪性のもの(癌)まで様々の種類があります。大腸ポリープの中には、既に癌になっているものや将来、癌になる可能性がある腺腫というものがあり、通常5mm〜15mm大のポリープは内視鏡的切除術(EMR)の適応になります。小さなポリープで数が少ない場合は日帰り手術も可能ですが、通常は1泊2日〜2泊3日の入院で行います。 |
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胃のポリープも良性のものから悪性のもの(癌)まで様々の種類があります。ある程度進行してしまった癌は外科的手術や抗癌剤治療が必要ですが、転移の可能性がなく、深達度の浅いごく早期の胃癌は内視鏡的切除(EMR)にて治療可能とされています。近年はある程度大きなものでも切除できるESDという方法が開発されており、当院でも適応を絞って導入しています。また将来癌になる可能性があるとされる一部の腺腫や、出血の原因となるポリープも同様に内視鏡的切除術(EMR)の適応になります。胃は大腸に比べて出血が多いため、通常は3日〜1週間くらいの入院治療となります。 |