専門医による高度な技術と適切な量の鎮静剤を使用した、苦痛の少ない内視鏡検査を行っております。
当 院 の 検 査 の 特 徴
当院では高度な技術を有する経験豊富な日本消化器内視鏡専門医あるいはそれに準ずる医師のみが検査を行います。
内視鏡検査は、以前はつらい検査の代表でしたが、当院では高度な技術に加え、適切な鎮静剤を使用することで患者さんの不安感や苦痛、恥ずかしい気持ちに配慮した安全で楽な検査を心がけています。
安全性と検査終了から覚醒までの時間短縮を考えて、短時間作用型で効果と安全性の高い鎮静剤を使用しています。
検査終了後、2時間程度で覚醒し、多くの患者さんに「想像以上に楽な検査だった」と言っていただいております。
当院では最新の内視鏡検査機器(オリンパス社製エリートシリーズ)とハイビジョンモニターを導入しております。
通常の検査に加え、染色や特殊光検査NBI(Narrow Band Imaging)、100倍にズームできる拡大観察も可能となっています。
より微細な小病変が早く発見できるだけでなく、不要な生検(細胞をかじりとって検査に出すこと)を回避できることで、安全性、利便性の向上と経済性にも優れています。
内視鏡は必ず一例ごとにガイドライン推奨の方法で洗浄・消毒を行なっております。
一昔前にはよく見られた内視鏡を介しての感染症等の心配はご無用です。
画像は専用のハイビジョン画像ファイリングシステムによって診察室に即時転送されますので、大きく鮮明な画像で、検査後の説明を受けることができます。検査するだけではなく、検査結果をしっかりお伝えすることを重要視しております。
また今後、どのような検査をどの程度の頻度で受けていけばいいか、患者さんごとに考えて、説明、提案させていただきます。
医学の進歩により、胃がんも大腸がんも早期の段階で治療すれば、ほぼ治る病気とされています。
ポイントは早期発見、早期治療
胃がんによる死者は年間約5万人、大腸がんによる死者は年間約5万人で、1位の肺がんに続いて がん死因の2位と3位を占めています。
特に大腸がんは急増しており、女性の がん死因では第1位になっています。
医学の進歩により、現在では胃がんも大腸がんも早期の段階で治療すれば、ほぼ治る病気とされており、特に早期がんであるステージIでは両者とも90%以上の治癒率が報告されています。
早期がんを発見するには内視鏡検査が最も有用とされています
内視鏡はもはやつらい検査ではない!?
当院では2万例以上の検査経験を持つ日本消化器内視鏡学会専門医が最新の機器を用いて検査を行ないますが、それでも通常では苦痛を伴う検査だと考えています。
そのため当院では10年以上前から適切な鎮静剤を個別に調節して使用することで、半分眠ったような状態で安全かつ楽に検査を受けていただく方法を導入しています。
過去に痛みや苦しまれた経験から検査をためらわれている方や、検査に対して恐怖感や不安をお持ちの方はお気軽に御相談ください。多くの患者さんから「とても楽な検査だった」とのお言葉をいただいております。


内視鏡検査以外の方法ではだめか?
胃も腸も昔からバリウム検査が広く行なわれてきましたが、結論から言えば早期がんの発見は難しいと考えています。
20年ほど前の解像度が悪く、太くて硬い内視鏡の時代ならともかく、現在の機器では検査精度も検査に伴う苦痛の点でも圧倒的に内視鏡が優れていますし、放射線被爆の問題もあります。
手術前のマッピング目的等ではまだまだ行なわれる検査ですが、早期がん発見を期待するのならば選択しない検査だと思います。
鼻からの内視鏡について
経鼻内視鏡が検診施設などで広く普及しています。数年前に比べると解像度はよくなっていますが、鼻から挿入するためには内視鏡を細く柔らかくする必要があります。当然、口からの内視鏡に比べてレンズもライトも細く小さくなるため解像度は悪くならざるをえません
また鎮静剤を使用しない場合、決して楽な検査とはいえませんし、特に鼻が高い方や鼻内腔が狭く屈曲していたりする場合、疼痛や鼻出血等の副作用も少なくありません。
当院では最高レベルの解像度の内視鏡を使用しており、経口内視鏡にこだわっています
胃の内視鏡治療について
胃のポリープも良性のものから悪性のもの(がん)まで様々の種類があります。
ある程度進行してしまった がんは外科的手術や抗がん剤治療が必要ですが、転移の可能性がなく、深達度の浅いごく早期の胃がんは内視鏡的切除(EMR)にて治療可能とされています。
近年はある程度大きなものでも切除できるESDという方法が開発されており、当院でも適応を絞って導入されております。
また将来がんになる可能性があるとされる一部の腺腫や、出血の原因となるポリープも同様に内視鏡的切除術(EMR)の適応になります。
胃は大腸に比べて出血が多いため、通常は3日~1週間くらいの入院治療となります。

検査時間について
胃内視鏡検査で約5~10分、大腸内視鏡検査で挿入5分観察15分の約20分です。検査終了から説明を受けて医院を出るまで早い方で1時間、遅い方でも4時間程度です。
胃内視鏡の場合、前日の夕食は遅くとも20時までに終了してください。それ以降は検査終了後1時間までは絶食です。水、お茶は制限なしですが、コーヒーや乳製品、ジュース類は飲まないでください。
大腸内視鏡の場合、前日に食事制限があり、低残渣食といって便が残らないような食事をとっていただきます。
検査当日は検査終了まで絶食です。水分は水、お茶を普段より多めに飲んでいただきます。当日、朝早くから腸管洗浄液を2L程度飲んでいただきます。
通常4~7時間くらいで腸がきれいになりますので、検査は概ね午後になります。
内視鏡が挿入されている時間は挿入5分、観察15分くらいで、ポリープ切除をした場合でも1時間程度です。
鎮静剤を使用された場合は、検査終了後2~4時間以上は休息していただきます。
原則、自動車の運転は控えてください。
検査予約について
胃内視鏡は月~土曜日、大腸内視鏡は月~金曜日です。
原則、予約検査です。
電話や外来受診の際に予約していただきますが、1~2例程度なら当日枠でも対応可能です。
また出血が疑われるもの等、臨床的に至急が望ましい場合は、原則、当日対応いたします。
大腸内視鏡は平日のみですが、60歳以下で便秘のない方であれば、週によっては土曜日に検査可能な場合もありますので、事前に来院されて御相談ください。

検査費用について
 保険診療となり概ね下記程度です。
大腸内視鏡料金
1割負担 2割負担 3割負担
大腸内視鏡(検査のみ) 1,800 円 3,600 円 5,400 円
大腸内視鏡+病理組織(1ヶ所) 3,000 円 6,000 円 9,000 円
大腸ポリープ切除(1ヶ所) 6,000 円 12,000 円 18,000 円
大腸ポリープ切除(2ヶ所) 7,000 円 14,000 円 21,000 円
大腸ポリープ切除(3ヶ所) 7,800 円 15,600 円 23,400 円
胃内視鏡料金
1割負担 2割負担 3割負担
胃内視鏡(検査のみ) 1,300 円 2,600 円 3,900 円
胃内視鏡+病理組織(1ヶ所) 2,600 円 5,200 円 7,800 円
胃ポリープ切除(1ヶ所) 6,300 円 12,600 円 18,900 円
胃異物(アニサキス等)切除 3,300 円 6,600 円 9,900 円
胃止血術 4,800 円 9,600 円 14,400 円
※ 診察料、事前検査、入院料等含まれておりません。
※ 検査、手術時使用する薬剤の種類により料金が前後することがあります。

大腸ポリープ切除について
大腸ポリープとは、大腸のできものの総称で、良性のものから悪性のもの(がん)まで様々の種類があります。
大腸ポリープの中には、既に がんになっているものや将来 がんになる可能性がある腺腫というものがあり、通常5mm~15mm大のポリープは内視鏡的切除術(EMR)の適応になります。
小さなポリープで数が少ない場合は日帰り手術も可能ですが、通常は1泊2日~2泊3日の入院で行います。



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